新年あけましておめでとうございます
球磨地域農業協同組合 代表理事組合長
福田 勝徳
組合員の皆様には、ご家族お揃いで輝ける新年の良き門出をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、平素よりJAくまの各事業に深いご理解とご支援をいただいておりますことに厚くお礼申しあげます。
さて、皆様もご承知の通り、わが国の農業を取り巻く状況は、TPP問題をはじめ、昨年より大きく転換した水田農業政策、燃油や資材の高騰、米価の下落、JA改革など様々な課題があります。TPP問題については、国の動向を注視しながら今後も地方行政、地域の皆様と一丸となり取組んでまいりますので、組合員の皆様のご協力をお願いいたします。
昨年の管内の農業を振り返ってみますと、台風など大きな自然災害はなかったものの園芸・果樹関係では天候不順により生育に影響があり、数量、品質の低下などが見られました。
水稲につきましては、米離れによる需要の減少や米余り現象により米価が下落、飼料用稲(WCS)、加工用米のよる面積増加などで集荷量は昨年より減少しましたが、組合員の皆様の努力により計画通り集荷することができました。今後については、価格の動向を見ながら飼料米、加工用米の作付を検討して参ります。
選果施設につきましては、昨年、上球磨選果場において施設整備を行い、順調に稼働しているところであります。さらに中球磨選果場の丸物選果選別施設整備を開始し、三月末完成予定となっており、施設の再編で消費者ニーズに対応しながら園芸の生産基盤の拡充と消費者・市場から信頼される産地を目指して取り組んで参ります。
総合事業では、「総合ポイント制度」を継続して組合員加入促進に努め、組合員の皆さまにJA事業のご利用に応じてポイント還元を行い、JA総合事業の強みを生かし、組合員利用者の今後一層の満足度向上と事業拡大を目指します。
また平成27年は、総合3ヵ年計画の最終年度に入ります。「つながりあう協同」「支所・店を核とした協同」の2つを実践軸に「地域農業振興計画」、「地域・くらし計画」、「経営基盤強化計画」、「人づくり計画」、「広報計画」、「経営高度化計画」の6つの計画の達成に向け、組合員や利用者の方々の期待に応え、地域社会に貢献できるJAを目指してまいります。
農業、地域、JAを取り巻く環境は依然として厳しいものでありますが、今後も組合員農家の方々の所得安定と、JA経営の健全化を図り、地域の振興と食農教育、各種の地域貢献活動を通じて地域の再生に貢献するなど、組合員の皆様、利用者の皆様はもとより、地域住民の皆様に魅力のある事業展開を図っていきたいと思います。
本年も、皆様のご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。重ねてご家族ご一同様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
平成二十七年元旦